指先からwas唇からlove【再公開】

不思議。

海也の髪から、私と同じシャンプーの匂いがして、私の頭を包む海也の腕から、同じ石鹸の匂いがする。


時々、唇を離し、お互いに目を見つめては、また体温を感じに密着し合う。



次に唇を離したとたん、海也が耳元で、


「少し、ゆるめて」


と囁くけど意味が分からず、



「何を？」


真面目に聞いたら、すぐにまた唇を覆われて、
少し開いた唇を噛まれるように吸われてしまった。