指先からwas唇からlove【再公開】
「……海也が、そんなに俺らのこと見下してるなら、もうこれは海也に使うっきゃないよな?」
一人が顔をひきつらせて、ポケットから何やら取り出した。
……ペン?
「緒先っていったっけ? これ、なんと思う?」
私の肩を抱いたまま、カチっとスイッチらしきものを押す。
すると、
それは緑色の長い光を照射し始めて、私の目に当てようとした。
「キャッ!」
レーザー光線だとわかり、直ぐに目を閉じて助かったけど、これは時には人を傷付ける危ないものた。
……それを、
……海也に使うって、言った?