指先からwas唇からlove【再公開】
亜美ちゃんがうちの学校の先生数人を連れてきてくれて、レーザー光線を放っていた他校の男子が取り押さえられる。

皆、どこかへ連れていかれていた。


「先生、競技のやり直しできないんですかっ?!」

亜美ちゃんだけでなく、他の生徒もおんなじこと言ってたけど、



「始まったばかりだし、他の選手にも当たったもしれないから……」


それは難しいみたいだった。



倒れた海也は直ぐに起き上がったもののふらついていて、どこか痛そうだった。




「海也、肩、脱臼してるんじゃね?」




元々のケガに加えて、さっきの転倒で海也の優勝は遠退いたような気がした。

< 255 / 287 >

この作品をシェア

pagetop