指先からwas唇からlove【再公開】

「す、末信くん……」

初めて名字で呼びながら、恐らく彼が寝ているであろうベッドのカーテンをそっと開ける。

イメージ=王子さまのような綺麗な寝顔

を想像していたのだけど……、



「え?」



海也くんは起きていて、しかも上半身裸で着替え中だった。




「わ、ご、こめんなさいっ!!」


シャッ!と、慌ててカーテンを閉める。


あー……。

なんて間の悪い女なんだ、私って。


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