指先からwas唇からlove【再公開】
【緒先先輩、邪魔してGMNNSI】
そして、かわいいスタンプが沢山。
【スタレン ウザイですよね?
でも、うちとも遊んでくださいね!
ONGI (ゝ人<)】
……私が、海也と二人きりの間、ヤキモキしてたのかな?
そう思うと悪いことしたな、と思う。
スマホを重たい気分で仕舞っていると、
「あの子、自分本意であなたにも迷惑かけてない?」
亜美ちゃんのお母さんが、申し訳なさそうな顔をして私を見た。
「い、いえ、とんでもない。全然迷惑なんて」
むしろ、こんな取っつき悪い私にガシガシ話しかけてくれる女の子は亜美ちゃんくらいで、
とても救われてるのに……。
もし、亜美ちゃんが海也のことを幼なじみ以上に好きだとしたら、もう必要以上に近寄らないほうがいいとさえ思い始めていた。
急にあんなこと、する人だし。
さっき、海也に抱き締められた感触を思い出すと、自然と顔は赤くなった。
そんな私を優しく見つめたまま、亜美ちゃんのお母さんは、
「あの子、ちょっとだけ普通の子とは違うところがあるのよ」
知らなかった亜美ちゃんのことを、
教えてくれた。