指先からwas唇からlove【再公開】
告白も、同然だった。
ヤバい。
腕枕の上で顔が顔が熱くなっていく。
この学校でよく知らない人に″付き合って″と言われてもピンとこなかったし、何も感じなかったのに……。
「わかった、その代わり、海也くんも約束して?」
「なに? 俺は他の奴と付き合う気は全然ないよ」
「そぅじゃなくて……」
好きな人からそう言われると、自然と身体も声も震えてくる。
「なるべく学校に来て」
一緒にいる時間を想像できてしまう。
「……なに、急に」
「彼氏が休みがちとか、……つまんない」
海也くんがいるなら、私ももう、こんな風に逃げ込んだりしないから。
「……あーね、うん、わかった」
亜美ちゃんに聞いた、小5の時の事故ーー
そこで立ち止まったままの海也くんと、
″彼女″として、いっしょに歩き出したいと思ってしまった。
そしたら、私も変われるような気がするから。