先輩は彼氏!?
甘恋

Birth Day

-紫乃side-


「え!?紫乃チャン、知らなかったの!?」


桃愛はあからさまに驚いた顔でこちらを見た。


「何が??」

ハテナマークだらけのアタシをよそに桃愛は口を滑らせた。


「もうすぐ文化祭でしょ?その前の日、生徒会長のBirthdayだよッ!」


え・・・・・・・・・・・・・・――


――――――――――――


「ごめん、もう一回言って?」


「もぉー。柚矢先輩のた・ん・じ・ょ・う・びぃぃぃ」


「えぇぇぇぇぇぇぇ!?も、もうすぐじゃん!!」

そんな時に邪魔者登場


『キーン・コーン』

「席着けーぇ」


「あ、今日って・・・」

桃愛の言葉は担任の矢澤に遮られた。


「今から、文化祭の出し物を決めるぅー」

「やっぱり・・・」

桃愛は矢澤を見て呟いた。


「『なんにするー?』」


所々で聞こえる声。


蒼空クンの方を向くと窓の外を見ていた。


「蒼空君、元気ないんだよね。」

桃愛の言葉にハッと我にかえったあたし。


「そ、そーなん・・・」

アタシの声はまたもや矢澤に遮られた。


「じゃあ、校長先生が提案した『メイド・ホスト喫茶』で決まりなぁー」


って!?


なんで校長先生の提案なのよぉ!!
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