先輩は彼氏!?
「もしも出なかった時用にアイデアくじがあるんだよ。」


桃愛がコソっと耳打ちした。


へぇー。


「じゃあ、今から男女別に係りを決めてもらうー」


アタシは騒がしいクラスを抜けて保健室にいった。



「しーチャン」





「蒼空く・・・ん」


蒼空クンと話すのは久しぶりだ。


「ねぇ、生徒会長と付き合ってるの?」


え?

急に聞かれた事の頭が付いていかない。

「・・・」


やっと理解してもアタシは口を開けなかった。


あんなに優しい蒼空クンを気づつけたくないから。


「ねぇ、俺じゃ駄目だったのかな・・・」


「ぇ?」

微かに聞こえる生徒達の声。


「俺―」


その瞬間には何者でもない恐怖が背中を伝った。



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