先輩は彼氏!?
「あ、柚矢ゴメン。」

アタフタに気づいたアタシは素直に謝った。

「いや、いいけど、どしたの?」


あはは~、と桃愛と二人で苦笑い。


「で?桃愛ちゃんに吊られて紫乃まで・・・」

えへ、と桃愛と顔を見合わせる。

「蒼空って人、でも諦めたんでしょ?」

う・・・

い、
「一応はね?」

ふーん、って柚矢。

桃愛はうんうんって頷く。

「こりゃ、紫乃以外でアイツを変えられる人間は少ねぇだろーな。」

そ、それって・・・


もしかしての、もしかして!?

「桃愛にチャンス有りって・・・こと?」

アタシが柚矢に聞くと、柚矢はウインクをして答えた。

「そゆこと。」

パァっと桃愛の顔が明るくなったのにアタシはそっと胸をなでおろした。
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