恋愛船〜jast two〜
なに飲もうかな……。
「斗真くんっ!」
ドリンクバーコーナーの前でつぎに飲むドリンクをえらんでいると、うしろから俺をよぶ声がきこえてきた。
「なに飲むの〜?」
あー……、
瞬がかわいいって言ってた子。
「うーん。悩んでるとこ」
そう言って、ドリンクをえらびなおしながらこの子のなまえを思いだそうとする。
なんだっけ……。
俺、おぼえわるすぎだろ。
「かーれーんっ」
横からそんな声がきこえてきてその子の顔をみると、ニコッと笑っていた。
「わりぃ……。俺、ひとのなまえおぼえんのにがてで」
「あたしもにがてだよ!ややこしくてわけわかんなくなっちゃう」