恋愛船〜jast two〜
この子がモテる理由がわかるかも。
顔がいいひとって、中身がさいあくっていうイメージしかあたまになかったけど、花恋みたいな子もいるんだな。
「あっ、ごめんね?斗真くんドリンクえらんでたのに……。
なに飲むかきまった?」
そう言いながら、俺より先にきまったのか、グラスをおいてボタンをおす花恋。
そして、グラスにそそがれたアイスティーに、なれた手つきでミルクふたつとシロップをひとついれて、アイスミルクティーをつくっていく。
「あー……うん。コーラでいいかな。……てか、斗真でいいよ」
サラッとそんなことを言ってしまえば、まさかそんなことを言われると思っていなかったのか、花恋が目をみひらく。
だけどそのあとすぐにうれしそうに笑って、何回もうなずく花恋。
そんな花恋にそっとほほ笑んで、もっていたグラスにコーラをいれて、そのまま部屋にむかった。