恋愛船〜jast two〜
「時間たつのはぇーな」
カラオケをでると、もう外は暗くなっていた。
「また、このメンバーであつまろーぜ!
……てか、俺ら今日おんなじ学校に入学したんだからまいにちあえんじゃん!」
瞬のバカ発言に、みんなが笑う。
「またあつまれるようにさ、連絡先交換しよーよ」
そんな声に、「それいいね」なんて言いながら、みんなそれぞれポケットやらカバンからスマホをとりだして、QRコードをかざしあう。
女子と交換するきのない俺は、みんなとすこしはなれたところにしゃがみこんで、ひとりその光景をながめていた。
すると、パタパタと俺にちかづいてくる足音。