恋愛船〜jast two〜
それから、ほとんどの時間をその8人ですごす。
入学式のつぎの日にもう1度ちゃんとたしかめてみると、クラスはみんなバラバラで、2年でいっしょになれたらいいななんて、みんなで言いあう。
学校ではもちろん、放課後はカラオケにいったり、ボウリングにいったり。
唯一、俺がしゃべる女子がその4人で、なまえをおぼえるのがにがてな俺も、この4人のなまえだけはおぼえた。
まわりから、『花恋といるときの斗真は雰囲気がちがう』って言われるほど、花恋との距離もどんどんちぢまっていった。
夏休みは8人であそんだり、花恋とふたりであそびにいったりもした。
そして夏休みがおわってすぐの休みの日、ふたりきりであっているときに、花恋からの告白で俺と花恋はつきあうことになった。