恋愛船〜jast two〜
花恋とわかれて、1週間。
いままで8人ですごしてきたのに、俺と花恋がわかれてきまずくなったのか、いまは男女べつべつ。
思えば、こんなことってはじめてかもしれない。
あいかわらず、廊下側の席からは花恋たちの笑い声がきこえてくる。
もう、花恋とは目があうことはない。
俺はほおづえをつきながら目をとじる。
すると俺の机をたたく音がきこえてきて、とじていたまぶたをひらく。
「……なに」
俺の机に両手をついて、息をきらしている瞬。
「俺さっ……はぁ……はぁ……、1年がさ、ウワサしてんのっ、はぁ……きいちゃったんだけどっ……」
「ウワサ?」