恋愛船〜jast two〜
俺がそうかえすと、瞬が息をととのえる。
「なんかさ、斗真と花恋ちゃんがわかれたのは詩織ちゃんのせいだとか」
「しおり……?だれそれ」
「はぁ?1年のかわいい子じゃんか!」
「あぁ。なんで、アイツが関係あんの」
「なんでも、斗真が詩織ちゃんを好きになった……とか」
俺がアイツを……?
いやどっちかって言ったら、あっちが俺を好きなんじゃね?
「なわけねーだろ」
「でも、1年のみんなウワサしてんぞ!まぁ、斗真がそう言うなら安心したわ。
……じゃあ、だれがこんなウワサをながしたんだろうな」
瞬のことばがひっかかる。
「俺、ちょっといってくる」
そう言って席を立つ。
「いくってどこに!?」
うしろから瞬の声がするけど、俺は無視をしてそのまま足をすすめた。