恋愛船〜jast two〜



……ふーん。

あんな顔がととのったやついるんだな。


まぁ顔がよくても、あぁいう女って中身がさいあくだからな。


「ねねね、声かけてみねぇ?」


は?


「俺、なかよくなりてぇもん。あんなかわいい子とともだちになれたら、これからの学校生活たのしくなりそうじゃん?」


ニカッと白い歯をみせて笑う瞬にあきれて、ため息をついた。


「じゃっ、あの子たちが帰るまえにいってきまーす♪」


ルンルンで走っていく瞬。


やっぱりバカだ。


どうせことわられて、ヘコんでもどってくるのがオチなんだよ。


まぁ、いいや。


めんどうなことに巻きこまれるまえに、俺は帰ろう。


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