ひとりぼっちの桃太郎

人を愛するが故に生きることを諦めた犬。
そんな彼の気持ちが僕にはよくわかった。

覚悟を決めて、犬に刃を向ける。

最後に一つだけ聞きたいことを聞いてみた。

「犬。僕と一緒に旅をしてくれた事を後悔しているかい?」

「していません」

即答だった。

その言葉を聞き、犬の首をはねた。
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