ひとりぼっちの桃太郎
あれは、春風の気持ちいい日だった。

「桃太郎や。…ワシはもう長くはない。おばあさんをよろしく頼むぞ。例え何があっても諦めるでないぞ」


それがおじいさんの最後の言葉だった。
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