Precious un

「物音がして見に行ったら倒れてるからびっくりした。」



とてつもなく申し訳ない気持ちになって「ごめんね」と繰り返す私。




「謝って欲しいわけじゃない。具合わりぃのはしょうがねぇから気にすんな。」





珍しく優しい楓斗にびっくりする。





いつもは意地悪で冷たいのに。





優しい言葉に胸がぎゅっと締め付けられる。




勝手に涙がポロポロ出てきて止まらない。





これだから弱ってるときって嫌なんだ。




「ごめんね…いっつも迷惑かけて…」




「いいから気にすんな。」




楓斗の言葉に安心して、私はまた眠りについた。