Precious un
「大丈夫か?」
ベッドのそばまで近づいて、そう問いかける楓斗。
いつもより近い距離に不覚にもどきっとしてしまう。
「うん、だいふよくなったよ」
平然を装って、私にはそう答えるのが精一杯。
「明日の夜にはおばさんたち帰ってくるらしいから今日も泊まってけよ。」
私の頭を撫でながらそう言う楓斗。
楓斗なりに、私を安心させようとしてくれるのが伝わる。
不器用だけどあったかい。
そんな楓斗の優しさが私は大好き。