さよならの準備はできている
私はその日姉を山の近くの、人気のない公園に誘いだし、ナイフで殺害。
遺体をトランクにつめ、山奥の森に捨てた。
これで邪魔者は消えた。
拓くんの代わりに復讐も果たせた。
これで拓くんは私を見てくれるかもしれない。
でも予想外のことが起きてしまった。
拓くんが逮捕されてしまったのだ。
遺体の移動に使った姉のトランクには、拓くんの指紋がべったりついていたのだ。
さらに姉の死亡時刻である時間には、拓くんのアリバイはなかった。
これをきっかけに、拓くんは殺人犯として逮捕されることとなってしまった。
拓くんを助けようにも、自分が犯人だと名乗れるわけもなかった。
逮捕当日、拓くんの逮捕の瞬間を目の前で見ていた。
そして私の姿を見つけると、拓くんは私にこう言った。
『お前が咲弥と同じ年齢になったとき、絶対に殺しにいってやるからな』
拓くんは気づいていたんだろう。
"私が姉を殺した"ことに。
拓くんは私を憎んでいる。
それは私にとって、むしろ嬉しいことだった。
私のことを考えてくれる…
それがたとえ憎しみでだとしても、とても嬉しかった。
私はそれから6年、拓くんを待ち続けていた。
そしてやっと、会いに来てくれた。
何て私は幸せなんだろう。
「これでもう、拓くんは私のもの」
私は拓くんが握っていたナイフを拾い、自分の首にあてる。
息絶えた拓くんを見下ろしながら、私は笑った。
そして首にあてたナイフを、勢いよく引いた。
遺体をトランクにつめ、山奥の森に捨てた。
これで邪魔者は消えた。
拓くんの代わりに復讐も果たせた。
これで拓くんは私を見てくれるかもしれない。
でも予想外のことが起きてしまった。
拓くんが逮捕されてしまったのだ。
遺体の移動に使った姉のトランクには、拓くんの指紋がべったりついていたのだ。
さらに姉の死亡時刻である時間には、拓くんのアリバイはなかった。
これをきっかけに、拓くんは殺人犯として逮捕されることとなってしまった。
拓くんを助けようにも、自分が犯人だと名乗れるわけもなかった。
逮捕当日、拓くんの逮捕の瞬間を目の前で見ていた。
そして私の姿を見つけると、拓くんは私にこう言った。
『お前が咲弥と同じ年齢になったとき、絶対に殺しにいってやるからな』
拓くんは気づいていたんだろう。
"私が姉を殺した"ことに。
拓くんは私を憎んでいる。
それは私にとって、むしろ嬉しいことだった。
私のことを考えてくれる…
それがたとえ憎しみでだとしても、とても嬉しかった。
私はそれから6年、拓くんを待ち続けていた。
そしてやっと、会いに来てくれた。
何て私は幸せなんだろう。
「これでもう、拓くんは私のもの」
私は拓くんが握っていたナイフを拾い、自分の首にあてる。
息絶えた拓くんを見下ろしながら、私は笑った。
そして首にあてたナイフを、勢いよく引いた。