私が君に落ちた日



彼氏ほしーな…好きな人ほしーな…
なんか出会いとかきっかけとかないかなー



なんて思いながら塾の夏期講習へ、20分程遅刻で足を運んだ。







静かな教室に先生の声が響く。
集中してペンを走らせる生徒。



これが典型的で主に親や大人が理想とする教場であろう。


だが私率いるクラスの教室はというと…



「えー…ここは動詞を含む疑問文ですのでDoを文頭に置きますよー
じゃあ岡山ここは?」


「あはははっ ?先生今なんていった?」

「はぁ…ちゃんと聞かなきゃダメじゃんー」

「いや質問してたんだってー」

「じゃあ笑い声は要らないよな?」





タメ口…。

私率いるクラスは自由で明るく、悪く言えばうるさいクラスである。


簡単に言えばおバカクラス。

一番下のクラス。


自分の席に着いてテキストを開きながら、先生や周りの会話を横流しにぼんやりと聞いていた。




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