ヒミツな婚約者!?
思った通り息を切らしている人物は慶太さんだった。
「堪忍やで!!
ちょっと寝坊してもおてなっ」
私的には慶太さんがいくらイタズラしたりしても憎めないんだよねぇ。
「いいですよ慶太さんっ。私もよくしちゃうから。行きましょー♪」
私はそう言ってゲートを潜る。
「ゆなちゃん、ほんま天使やわぁ~。隼人ちごーて俺と甘い夢を…」
「調子のんな!」
後ろでボキっ!と音がして驚いて後ろを振り向いてみると慶太さんは涙目だった。
「どっどーしたんですかっ!?」
『ゆなは気にしなくていいから。』
涙目の慶太さんに対して、隼人くんはいつになく爽やかな笑顔をしていた。
そしてこんなときでもかっこいい~とかトキめいてしまう私だった。