ヒミツな婚約者!?



「朝、熱計ったら38℃もあったから、
夏風邪じゃね?」


38℃って‥。
こんな熱いわけだよね‥。

しかも、
夏の終わりに夏風邪引くなんて。

なんかもーやだ。


『とにかく寝てろよ。それと…』


遠慮がちに私の前にお粥が出される。


え…?もしかして…


「隼人くんが、作ったの?」


隼人くんは、風邪を引いている私と同じくらいに赤くなって頷く。

料理は苦手だって言ってたのに…



「…ありがとう。」



でも残念ながら、
体がいうことを聞いてくれない。


起きあがることも自分で食べることもしんどくてできそうにない。



「ごめんね、
今ちょっと食べれないかも‥」



はぁー。
せっかくの隼人くんの手料理なのに、
食べれないなんてぇー。


次、いつ食べれるかわかんないじゃん。


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