「好き」と「好き」

「そりゃ、あんたよりは知らないよ。1番近くにいるんだからさ」


「へへっ、まあね」



なんだかんだいって、奏多と一緒にいるのは嫌いじゃない。むしろ好きなくらい。


わたししか知らない奏多とかも誇りに思っちゃう。


まあ、お姉さんだもんね。おねさんの特権みたたいな。





「なになに、なんのはなししてるのー?」



「あ、高橋じゃん」



「はい、高橋ですが?」


高橋は中学から一緒の腐れ縁ってやつ。


高橋は優しくて面白くて爽やかでまあ、そこそこイケメンだから結構モテる。


「今は美沙の弟の話してたの」



「七瀬の弟?ああ、あのイケメンな」



いや、お前もイケメンな。



ってつっこみたいのを我慢して。




< 11 / 29 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop