「好き」と「好き」


ハッとして


奏多の胸を必死におしかえす



「……っ!なにやっ…てるの!?わたしたちは…兄弟なんだよ…!?」



正論を言ったつもりだった。


血の繋がった正真正銘の兄弟なんだから。


しかし、次に奏多が言った言葉でわたしの思考は完全に止まった。



「…俺らは、…血が繋がってない。俺は父さんと母さんの子供じゃない」



「………え?」



ナニヲイッテイルノ……?


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