「好き」と「好き」
「んー、まぁさ、それ本当のことじゃん」
「いや、、うん。そーなんだけどさぁ…」
何も言い返せないけど…っ!!
「奏多、なんでも完璧にこなしちゃうじゃん。そこは諦めなって!」
でも、なんか……
「…くやしい…!!!」
「奏多と美沙って上と下が反対な感じだよね」
笑いながら言う紗弥加にわたしはチョップを一つカマしといた。
わたしもわかってるもん!
しっかり者の奏多とわたしとじゃ、まるで兄と妹。
しかも年も一つしか離れてないし。
まだ中学生と高校生の時は様になってたけど、奏多が高校生になった今はほんとにどっちがどっちだか。