奥さんの身柄、確保!
第1話 下着泥棒
「ええ。だからその、盗難でして…。時間⁉…出掛けてたんでちょっと分かりません…。え?盗られたモノ?」
私は少し躊躇した。
「あの……衣類です。え、それなら落とし物コーナーに行け?違います!自宅を留守にしてる時に、自宅から盗られたんですぅっ‼」
「………」
「え?じゃあ家宅侵入だ?…だから私は最初っから…ええ…だからその…下着です…え?聞こえない?」
もう!焦れったいなあ…
「だーかーらっ‼パンツです、パ~ン~ツ‼高級ランジェリーショップで買った、カワイイ上下‼
ダンナ様との思い出の逸品なの~~‼」
「…………!」
「え、『そこまで言わなくていい?』
あらヤダ、私ったら…、何?
『下着泥棒ですね。すぐ行きます』ぅ?
も~!ハヤク来てくださいっ‼」
ガシャンと受話器を投げつけた後、はっと気がついた。…ああ、そう言えばよかったのか。
キャアアアアっっ‼
何口走ってんの?私。
若そうな声のオマワリさんの焦った物言いを思いだし、1人手足をバタつかせた……
私は少し躊躇した。
「あの……衣類です。え、それなら落とし物コーナーに行け?違います!自宅を留守にしてる時に、自宅から盗られたんですぅっ‼」
「………」
「え?じゃあ家宅侵入だ?…だから私は最初っから…ええ…だからその…下着です…え?聞こえない?」
もう!焦れったいなあ…
「だーかーらっ‼パンツです、パ~ン~ツ‼高級ランジェリーショップで買った、カワイイ上下‼
ダンナ様との思い出の逸品なの~~‼」
「…………!」
「え、『そこまで言わなくていい?』
あらヤダ、私ったら…、何?
『下着泥棒ですね。すぐ行きます』ぅ?
も~!ハヤク来てくださいっ‼」
ガシャンと受話器を投げつけた後、はっと気がついた。…ああ、そう言えばよかったのか。
キャアアアアっっ‼
何口走ってんの?私。
若そうな声のオマワリさんの焦った物言いを思いだし、1人手足をバタつかせた……
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