奥さんの身柄、確保!
第5話 奥さんの身柄を確保する
程なく、赤いランプを回しながら、柿田巡査が呼んだパトカーがやって来た。
近所のヤジウマ達が、なんだなんだと顔を出す。
「やあお疲れさん。手柄だったな、柿田」
知り合いらしい年輩の警官が、彼の肩をポンと叩いた。
「はっ、田部巡査長も御苦労様です!」
「しかしオマエ、一体何でここに?…しかもその格好」
「イヤあ…ハハハ…」
柿田巡査は何やら仕事上のやり取りを続けている。
後ろに控えていた私は、パトカーに乗せられようとしている犯人の男の方をチラと見た。
哀しそうに、力なく首を振ったその顔に……
見覚えがあった。
ほどなくしてパトカーが引き揚げると、人だかりも散り散りに解け、後には、私と柿田巡査だけが残った。
近所のヤジウマ達が、なんだなんだと顔を出す。
「やあお疲れさん。手柄だったな、柿田」
知り合いらしい年輩の警官が、彼の肩をポンと叩いた。
「はっ、田部巡査長も御苦労様です!」
「しかしオマエ、一体何でここに?…しかもその格好」
「イヤあ…ハハハ…」
柿田巡査は何やら仕事上のやり取りを続けている。
後ろに控えていた私は、パトカーに乗せられようとしている犯人の男の方をチラと見た。
哀しそうに、力なく首を振ったその顔に……
見覚えがあった。
ほどなくしてパトカーが引き揚げると、人だかりも散り散りに解け、後には、私と柿田巡査だけが残った。