ゴミ少女【短編ホラー】
ゴンドラの中の狭い椅子に座り、

彼女は、ゆっくり両手を広げた。



「来て…」



飼い主に飛びつく犬のように、

俺は雪菜の体にむしゃぶりついた。


「あわてないで…」


雪菜はクスっと笑ってそう言い、俺の背中に手をまわし、

たまらない快感へと導いていった…


ひさしぶりだからか、

俺の体は、今までにないほどの興奮が高まっている。



「あぁぁ…ん」



背中をそらせる裸の彼女を、

ライトが悩ましく照らし出した。


激しく腰を動かす俺の太股を、

雪菜が爪を立ててつかむ。



「もっと…もっと…

もっと!!!」



雪菜は体を身悶えさせながらも、さらに俺に要求する。

俺の体はその声にあわせ、さらに動きと興奮が激しさを増す。



ゴンドラが大きく揺れ、

ふと、観覧車が高い場所まで、上がってきているのに気づいた。



快楽に溺れながらも、俺の目に窓から下の風景が見えた。




< 18 / 21 >

この作品をシェア

pagetop