探偵の彼に追跡されて…
俺は直ぐに駅前のリサイクルショップへバイクを走らせた。

「ええ。うちが引き取りましたよ。あまりに急だったんですが、どうしてもって言われて」

「立ち会いした女性は誰ですか?」

「えっ?なにか犯罪とかですか!?困るなー」

「いえ、違います。人を探してて」

「立ち会いされた方はちゃんとした方でしたよ。有名なIT企業にお勤めって言ってましたし…」

有名なIT企業?優子ちゃんか?

「あのその人小柄で目元にホクロが… いえ結構です。ありがとうございました」

店を出ると直ぐに優子ちゃんに電話をしたが繋がらない。
会社?今日は土曜日だが忙しい彼女だ、立ち会いの後出社しているかも知れない。
しかし会社に電話をしても今日は出てきていないという。

あっ堤下の弟!

「もしもし!真一か?」

『百瀬さん?どうも』

「お前、今どこに居る?優子ちゃんと美野里と一緒か!?」

『え?俺、今、出張で広島なんですけど、どうかしました?』

「美野里が居なくなった…優子ちゃんが何か知ってる様なんだ連絡がつかないんだ」

『美野里と何があったんですか!?いや…今はいいです!優子に俺の方から連絡してみます』

「すまない…頼む」





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