探偵の彼に追跡されて…
「じゃ、沙汰郎は義父の会社の不正を暴いたって事か?」と輝一が聞く。
「ああ、そういう事だ。俺も初めは知らなかったんだ沙汰郎のお袋さんの再婚相手の会社って事は」
「それがどうして聡美さんって人と結婚する事になるのよ!」
「社長は責任を取り跡を息子に譲ったんだが、もともと会社の業績は悪く、ここに来て沙汰郎が不正を暴いた事で役員である親戚達が沙汰郎のお袋さんを責めたててな…」
「酷い!自分達の悪行が原因なのに!!」
「ああ。皐月の言うとおりだ。しかしそんな事が分かる常識のある人間だったら初めからライバル会社の開発商品を盗んだりしないさ」
「確かに…」
「で、沙汰郎を聡美さんと結婚させて沙汰郎の会社を傘下に入れれば自分達の会社は生き残れると画策した訳だ」
「えっ?じゃ、沙汰郎の会社目当てかよ?」
「ああ」
「百瀬君の母親を思う気持ちを利用しようとした訳だ…」
沙汰郎は何も言わずただ俯いていた。
「で、母親が苦しんでるから美野里を捨てた?って事ですか!?」
「真一!!沙汰郎が母親を思う気持ちお前にもわかるだろ!?俺達にだってお袋や親父が居るんだから!」
「でも…でも美野里がどんな気持ちで姿を消したか… 美野里は百瀬さんの為に身を引いたんですよ!?あなたが何も言わないのは自分をとるか母親を取るか悩んでるからだって!百瀬さんのお母さんを苦しめたくない!苦しんでる百瀬さんを見たくないからって!!だから黙って姿を消したんです!」
美野里にそんな思いをさせていたなんて知らなかった。
だから真一に何を言われても俺は何も言えなかった。
「ああ、そういう事だ。俺も初めは知らなかったんだ沙汰郎のお袋さんの再婚相手の会社って事は」
「それがどうして聡美さんって人と結婚する事になるのよ!」
「社長は責任を取り跡を息子に譲ったんだが、もともと会社の業績は悪く、ここに来て沙汰郎が不正を暴いた事で役員である親戚達が沙汰郎のお袋さんを責めたててな…」
「酷い!自分達の悪行が原因なのに!!」
「ああ。皐月の言うとおりだ。しかしそんな事が分かる常識のある人間だったら初めからライバル会社の開発商品を盗んだりしないさ」
「確かに…」
「で、沙汰郎を聡美さんと結婚させて沙汰郎の会社を傘下に入れれば自分達の会社は生き残れると画策した訳だ」
「えっ?じゃ、沙汰郎の会社目当てかよ?」
「ああ」
「百瀬君の母親を思う気持ちを利用しようとした訳だ…」
沙汰郎は何も言わずただ俯いていた。
「で、母親が苦しんでるから美野里を捨てた?って事ですか!?」
「真一!!沙汰郎が母親を思う気持ちお前にもわかるだろ!?俺達にだってお袋や親父が居るんだから!」
「でも…でも美野里がどんな気持ちで姿を消したか… 美野里は百瀬さんの為に身を引いたんですよ!?あなたが何も言わないのは自分をとるか母親を取るか悩んでるからだって!百瀬さんのお母さんを苦しめたくない!苦しんでる百瀬さんを見たくないからって!!だから黙って姿を消したんです!」
美野里にそんな思いをさせていたなんて知らなかった。
だから真一に何を言われても俺は何も言えなかった。