探偵の彼に追跡されて…
カレーも出来皆んなで園庭で食べる。

青い空の下で皆んなで作ったカレーを食べるのは高校のキャンプ以来だろうか?

「美野里お姉ちゃん美味しいね?」とみーちゃんがニッコリ笑う。

「うん。美味しいね」と私も微笑み返す。

「美味しいかね?」と沢山の皺を作って優しくて微笑みかけてくれるお爺さん。

「はい!美味しいです」

「そう?それは良かった。お嬢さんも沢山食べて大きくなりなさい」

大きくなりなさいって私、大人ですけど?

「園長先生!お姉ちゃんは美野里ちゃんって言うんだよ?」

「ほう、美野里ちゃんか?」

えっ?園長先生!?

「すっすいません!ご挨拶もしないで勝手に…お食事まで頂いて…」

「良いんだよねー園長先生?美野里お姉ちゃんもお手伝いしてくれたんだよ」

「そうかね?それはご苦労様。みんなで作ったものを皆んなで食べるって良いでしょ?」

「はい!とっても素敵だと思います」

園長先生はうんうんと頷いて「皆んなと楽しんで行きなさい」と言って離れて行った。

食事が終わると子供達と鬼ごっこをして園庭を駆けまわったり皆んなで歌を歌ったり本当に楽しい時間を過ごした。

終わりに近づく頃には他の皆んなとも仲良くなり

「お姉ちゃんまた来てくれる?」

「またお歌教えに来て」と私が帰るのを惜しんでくれる。

「うん。また来るね?バイバイ」

皆んなは私が見えなくなるまで見送ってくれた。





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