探偵の彼に追跡されて…
私は鼻歌を歌いながら帰って来た。

「美野里ちゃんお帰り!」

私を迎えてくれたのは畑でハーブを摘んでいたオーナー。

「おじさん、ただいま!」

「ご機嫌だね?いい事でもあったかい?」

「はい!」

「そう?夕食の時にでもまた聞かせてよ」

「はーい」と私は返事をして2階の部屋へ上がって行く。

部屋で少しゆっくりして夕食の19時に下に降りて行く。

すると「今日は私達も一緒に良いかな?」と、オーナーのおじさんが言う。

昨日まで居たお客さんは帰ったようで客さんは私だけだった。

「はい是非!」と微笑む。

このペンションは年配のご夫婦ふたりで営んでいる。
夏になると親戚の学生の子が手伝いに来てくれるらしい。

その日は私とオーナーご夫婦と3人で夕食を楽しんだ。

私は養護施設の白馬の森に行った事を話した。

「そうかい白馬の森に行ったんだ?園長先生はお元気だったかい?」とおじさんが聞く。

「はい、お元気でしたよ?」

「そう?良かった。あそこの園長先生、人出が足り無いってお年なのに無理をされるから」とおばさんが心配する。

「誰か若い人が働いてくれると良いんだけどね?でも若い人は街の方に行っちゃうから…」と、おじさんとおばさんはどうしたものかと言う。

そっか…園長先生結構お年だったもんね?
他にも先生二人いたけど年配の人だったからなぁ…





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