探偵の彼に追跡されて…
「美野里先生大丈夫?顔色悪いわよ?」

年長の郁子先生が心配して声を掛けてくれる。

「最近食欲無くて…少し熱っぽいですよね?」

「張り切りすぎて疲れが出たのかしらね?」

そうかな?

確かに毎日忙しく走り回っている。

平日大きい子達は学校へ行っているが小さい子達は園に居るから面倒見なきゃいけないし、掃除や沢山の洗濯はホント大変。

それにここは建物が古いからあちこち傷んできている。お金をかけないように自分達で直せる所は自分達で直す様にしている。

1日中休む暇もないくらい動いている。

「ねぇ美野里はちゃん、毎月来てる?」ともうひとりの先生で、通いの結先生が聞く。

「え?毎月って?」

「生理よ!生理!」

え?
そういえばここに来てから一度も来てない… 

「もしかして来てないの?」

私は小さく頷く。

「明日、病院に行ってらっしゃい!って言ってもここからじゃね?良いわ明日私が乗せて言ってあげる」

「でも結先生、明日お休みじゃ」

「良いわよ!どうせ旦那は仕事で居ないしついでにお昼美味しいもの食べてきましょう?」

「でも仕事が」

「たまには良いじゃない?美野里先生休みらしい休み取ってないんだから?美味しい物食べて来なさい!」と郁子先生が言ってくれる。

「すいません。じゃ結先生明日お願いします」

「了解!明日9時に迎えに来るから」




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