探偵の彼に追跡されて…
翌日結先生に街の産婦人科へ連れて行ってもらった。

やっぱり妊娠していた。

病院を出て結先生のおすすめのフレンチレストランに来ていた。

「ねぇ美野里先生?どうするの?」

「産みます」

昨夜考えていた。
もし妊娠していたらどうするかってずっと考えていた。

「好きになった人の子なんです。だから私産みます」とはっきり言う。

「じゃ相手の方には?」

私は首を横に振る。

「彼には知らせません。困らせたくないから…」

「それは相手の方に奥さんが居るって事?」

「多分今は…」

「そう… でももう決めたのよね?一人で生むって?」

「はい!」

「分かったわ。私も力になるから頑張りましょ!今日は私の奢りよ!」

「そんな奢りだなんて…ちゃんと割り勘で!と、言うより私が奢らないと」

「良いのよ!お祝い。それにこれからはお金が掛かるわよ?検診も保険が聞かない事が多いからね」

「確かに、支払いする時びっくりしちゃいました」

「でしょ?まぁ今はお金の事は忘れて食べよう?」

運ばれて来た前菜やスープ本当に美味しくて、食欲がなかったのが嘘みたいにメインの魚のポワレも完食した。

お腹の赤ちゃんがお腹空いてたのかな?なんてね!
現金な私。











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