探偵の彼に追跡されて…
着替える際胸元に付いた沢山のキスマークを二人に冷やかされ私は急いで着替えを済ませるとその場から逃げ出した。
更衣室を出るとレインボーグリーンが私をめがけて走って来る。

だっ誰?? こっ怖い!!
頭からすっぽり衣装を着てるから誰だか判んないじゃん!?…
子供の頃なら喜んだかもしれないけど流石に今は誰だか判らないと身構えてしまう。

レインボーグリーンに抱きつかれ無言でも所長だろうと分かる。

「所長?」

「美野里ちゃん、よく俺だって判ったね? 今朝愛し合ったばかりだから俺の身体覚えてた?」

アホかぁ!? 判るかぁ!!
ううん… 本当は判っちゃった。優しく包み込むように抱いてくれるから。
でも、そんなこと言えるわけないじゃん!

「だって他にこんな格好で抱きつく変態なんて居ないですからね!」

「美野里ちゃん、変態って酷いくない?」

顔は判らないが多分いじけているのだろう? 肩を落して項垂れている所長をスルーする。

「それより所長こそよく私って判りましたね?」

私も頭からすっぽり衣装を着てるから判らないと思うんけど?

「ん? だって胸が小さいから!」

「悪かったですね!? 貧乳で!!」

「でも俺の手にはちょうどいいよ?」

所長は両掌で胸の大きさを表現する。

「うっ!…痛ってぇ…」

私は所長の脇腹へ思っいっきりパンチをお見舞いしてやった。

やっぱり変態だ!!

「美野里ちゃーん。嘘、嘘だってぇ背が高いから判ったんだって!」

「知りません!」

少し離れた所でヒーロー3人が肩を揺らしているから笑っているのであろう。

もぅ所長の馬鹿!
恥ずかしすぎるでしよ!

レインボーレッドとレインボーイエローは堤下兄弟だと体型で分かる。と、言う事はレインボーブルーは一条さんかな?





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