探偵の彼に追跡されて…
所長はまた先程の私の恥ずかしい話をしようとしたのでそれを遮ると所長はアハハハと楽しそうに笑った。

笑い事じゃ無いってば! ここでも恥ずかしい思いするのは嫌ですからね!

「雉馬美野里です。探偵社の方で事務員をしています。よろしくお願いします。」

「奥です。こちらこそよろしくお願いします。」

「これから一緒にちょくちょく顔出すと思うからよろしくね。」

所長は奥さんに紹介してくれた後「中を見学するだろ?」と言って案内してくれる。

私は「はい!」と返事をして所長の後について行くと、所長は通りかかる他の従業員の方にも労いの声を掛けていた。

所長ってこういう気遣いの出来る人だから幸子さんや渉君もゲームばかりやってる所長にも付いて行くんだよねって私もか?

建物の中も外見に劣らず素晴らしく豪華な作りだった。

従業員の方と話してる所長の代わりに奥さんが色々説明をしてくれた。

ここは常時内科医が居て看護師さんと24時間体制で居てくれるそうで、入居者だけでは無く従業員の家族も診てもらえるらしい。

食事は3階に食堂がありそこでの食事は毎月の入居費に含まれているそうだ。

その他に1階にあるカフエ、7階と8階には和、洋、中のレストランが有り別料金ではあるが基本好きな物を好きな時に食べる事が出来るらしい。味も一流との事。

ただ入居者はネームカードを出さなくては食べる事は出来ないそうだ。そのネームカードには入居者の病歴や飲んでる薬などのデーターが入っており栄養士の管理のもと塩分や糖質などカロリー計算の管理された食事が提供されるらしい。
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