探偵の彼に追跡されて…
私はこんなに素晴らしい所長に出会うことが出来て良かった。
所長に巡り会わせてくれた笹木のオジサンに感謝しないと… そうだ今日帰ったら笹木のオジサンに電話しよう。

その後所長に「合わせたい人が居るんだよ」と社長室に連れて来られた。

「私に会わせたい人って誰ですか？」

「内緒！もうすぐ来ると思うから」

奥さんにお茶を入れてもらい待っているとドアがノックされドアが開き現れたのは…

「オジサン！？」

現れたのは帰ってから電話を掛けようと思っていた笹木のおじさんだった。

「美野里ちゃん久しぶりだね？ 随分綺麗になってモデルさんでもしてるのかい？」

「お世辞は良いですよ！ 私が所長の所で働いてる事知ってるじゃないですか!? ってかどうして笹木のオジサンが？」

「私は今ここで隠居生活をしているんだよ。」

「隠居生活？」

「沙汰郎君の亡くなったお父さんとは若い時仕事で知り合ってそれ以来親しくしていたんだよ。私には子供も居ないからね、甥に仕事を譲って今はここで隠居生活を送らせてもらってるんだよ」

所長のお父さんが亡くなっていたなんて知らなかった。

「あの… 笹木のオジサンって一般人じゃ無いですよね？」

父から古い友人と聞いているだけで笹木のオジサンが何者なのかどんな仕事をしているのか知らなかった。





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