探偵の彼に追跡されて…
所長に食べられてからそのまま寝てしまい結局起きたのは9時を回った頃。
所長がシャワーを浴びてる間にベットのシーツを剥がし洗濯機へ入れ朝食の支度を…

「所長は料理って全くしないんですか?」

昨日『何も無いから』と言っていたからコンビニで朝食用に食パンと卵を買って来たがを冷蔵庫には飲み物しか入って無く砂糖や塩の調味料すら無い。
オムレツでも作ろうと思っていたが結局コーヒーを淹れて食パンをそのまま食べる事になった。

「俺ってさいつまで所長なのかな?」

「ん?『いつまで』と言うのは?」

所長が首を傾げて問いて来るから私も首を傾げて問てみた。

もしかして所長探偵事務所畳む気ですか?
まぁ所長もこれから忙しくなるのだろう。
昨日も『これからはもっと顔を出すから』と奥さんの父やホームの人達にも言っていた。
昨日お邪魔した他にもシニアホームは3箇所経営してるらしいからそちらに力を入れていくと言うことなのだろう。
でも、急には困る。幸子さんはどうか分からないけど私と渉君は急に仕事が無くなると生活に困る。せめて次の仕事が決まるまで待ってもらわないと。

「探偵事務所を畳むのは私達の次の仕事が決まるまで待って貰えませんか?」

「はぁ?俺、事務所畳む気はないよ! 取り敢えず今はね」

「え?じゃー所長じゃなくて社長っと呼んだ方良いですか?」

「いや、社長でも無くてさ! 普通名前で呼ぶでしょ?」

「名前ですか?」

んー?
今まで所長だったのになぜ今になって名前なんだろう? まぁ所長が名前で呼べと言うなら呼びますけどね!





< 84 / 152 >

この作品をシェア

pagetop