【完】音にならない“好き”をキミだけに。
「最初、実行委員とかしたくなくてなんで俺がやらないといけないんだってことしか考えてませんでした。でも、佐倉さんはクラスが仲良くなるために手助け出来ることが嬉しいって言ってました」
俺にはそう考えることが出来なくて、純粋に彼女のことをすごいと思った。
「だから、そんな佐倉さんと一緒に実行委員をすることが出来てよかったです」
他己紹介というよりも、俺の佐倉への抱いた気持ちを言っただけになってしまった。
「次は佐倉ね」
「加賀谷真白くんです。
加賀谷くんと最初実行委員になった時は、正直なところどうしようっていう気持ちでいっぱいでした」
……なにそれ、初耳なんだけど。