【完】音にならない“好き”をキミだけに。


どうしてもうざくなったら、全力で逃げてください。


それに、挨拶程度しか関わっていないのだから、気まずいとかそんなの気にしないか。


———俺の気持ちを伝えさせてよ。


「佐倉」


絶対無理だと思った。

俺には“告白”なんて。


でも、

「俺の好きな人、佐倉…」

「え?」

「好きです」

伝えてみたら、こんなにもスッキリするなんて、初めて知った。


「え?嘘…だ」

「いや、本当」

「……っ」


だからさ、バカだから期待するの。


そんな、顔を真っ赤に染めて、笑わないでよ。



< 124 / 235 >

この作品をシェア

pagetop