【完】音にならない“好き”をキミだけに。


「その反応って、俺は喜んでいいやつですか?」

「……いい、やつです」

「やばい…」


嬉しすぎる。


それから少しの沈黙があって、

「加賀谷くんが好きです」


今までで1番、可愛いと思った。




佐倉と両思いだと分かった時、冗談じゃなく俺が一番幸せだと思った。


幸せにしたいと思ったんだ。

いや、“2人で”幸せになりたいと思ったんだ。


でも、ダメだった。俺じゃ、ダメだった。

2年になってから、佐倉を笑わせることよりも泣かすことの方が多かった。


ごめんね、こんな俺で。


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