【完】音にならない“好き”をキミだけに。
007*ヤキモチで伝えます。

#1



#1


佐倉と別れた次の日、玄関に佐倉はいた。


確かに、俺の姿を確認したのに……。


何も言わずに、教室へと行ってしまった。


あぁ、本当に俺たちは別れたんだ。

もう、一緒に登下校したり、ご飯食べたり、遊んだり


———出来ないんだ。


昨日まで当たり前に俺の隣にいた彼女はもういない。


世界がモノクロになった気分。

あんなにもキラキラしてたのに。


佐倉がいないだけでこんなにも違う。


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