【完】音にならない“好き”をキミだけに。


「喧嘩の原因、紫乃ちゃんにちゃんに会ったら聞いてみるから。バレンタインまでに会えるか分からないけどさ」

「ありがとう、マジで助かる……」

いつも元気な敦弥が静かだと違和感しかないな。うるさい時もあって、ちょっと黙ってほしいと思わないわけじゃないけど、静かすぎると逆に恐怖を覚える。


紫乃ちゃんもなんで怒ったんだ…?






「ってことなんだけど、いい?」


帰り道、佐倉にさっき敦弥に言われたことを伝えると快く頷いてくれた。


一応佐倉にも、紫乃ちゃんが怒った理由を知っているか尋ねたけど、知らないようだ。


早く仲直り出来ればいいけどね。


敦弥が元気ないのは俺も嫌だし。


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