【完】音にならない“好き”をキミだけに。
対して俺は、そこら辺にいるような普通の男。
少女漫画や恋愛小説に出てくるような、金持ちでイケメンな男でもなければ、裏の顔を持つような男でもない。
強いて俺のいいところをあげるとするならば、180センチ近くある身長くらいだろうか。
まぁ、そんな俺と佐倉は大きな喧嘩もなく1年も付き合ってくれている。
みんなから言わしてみれば“奇跡”らしい。
確かに佐倉は学年関係なしにモテて、今でもたまに告白もされたり連絡先を渡されたりすることもある。
なのに、変わらず俺と付き合ってくれてる佐倉は“天使”らしい。