【完】音にならない“好き”をキミだけに。
#2
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「もし、加賀谷くんのこと好きな女の子がいても、ちゃんとわたしのこと彼女って紹介してくださいよ。まーちゃんに頼まずに」
紫乃ちゃんと敦弥と別れて、2人になった店内で、佐倉は言う。
「分かりました。ってか、真壁もよく敦弥の彼女役を引き受けたなって俺はビックリしたんだけど」
そんな風に言ってくれたことが嬉しくて、ニヤける顔を隠した。
「とりあえず、食べようか」
運ばれてきたパスタは少し時間が経っていたけど、佐倉と一緒に食べれば何だって美味しく感じるのです。俺の場合はね。