【完】音にならない“好き”をキミだけに。
「加賀谷くん」
「ん?どうしたの?」
改まって俺の名前を呼んだ佐倉。
その表情は少し不安そうだ。
「相手がまーちゃんでも、抱きしめたりしないでね?」
…あぁ、俺を殺す気ですか?殺す気ですよね。
可愛すぎるんですけど、どうしますか。
それってヤキモチですか?
そう捉えていいですよね?
「そんなのしないよ」
「本当に?なんか、加賀谷くん流れでしちゃいそう」
「少しは信用して下さい…」
もっと、佐倉に信用してもらえることを目標に、俺はこれから過ごしていこうかな。