【完】音にならない“好き”をキミだけに。
「加賀谷くんと出会って、付き合えて、わたし本当に幸せです。好きってたくさん伝えてくれてありがとう。支えてくれてありがとう。これからもたくさん真白くんに迷惑かけると思うけど、よろしくお願いします」
初めて、佐倉が俺の名前を呼んでくれた。
素敵な言葉をたくさんくれた。
「俺の方こそ、幸せをたくさんありがとう。楓生の笑顔が俺の力の源です」
初めて俺も、佐倉のことを名前で呼んだ。
“楓生”って呼ぶと、何倍も君のことを愛おしく感じた。
「楓生、好きだよ」
君の右側で、囁いた。