【完】音にならない“好き”をキミだけに。


お昼のお弁当も一緒に食べてるし、放課後はほとんど毎日一緒に帰ってる。


そんな生活を送って、2ヵ月ほど。


毎日、俺は幸せですよ。





「楓生ちゃん、加賀谷くん来てるよ!」

放課後、楓生の教室に行くと、

『楓生いる?』とも聞いていないのに、教室の中から聞こえてくる言葉にいつも笑ってしまう。


だって、俺と楓生が付き合ってることは、楓生のクラスメイトにとって認めてもらえているってことで、それは嬉しいことだ。


たまに、釣り合わないよなって言われることもないことはないけど、最初に比べたらその声は減った方だ。


むしろ、たまに『2人ってお似合いだね』と言ってもらえることがある。釣り合わないと言われることに慣れてたから、言ってもらえた時は嬉しかった。

でも、今でも俺は釣り合っていようが、釣り合っていなかろうがそんなことは関係ないって思ってる。


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